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誰かのレール

私はよくセミナーなどで

「他人の人生を生きるな」

という事をお話します。


誰かが「留学なんて行っても意味ないよ」
とか「やっぱり安定した会社が一番だよ」
とか言ったとして、「そうなのかなあ」と
自分は納得しないながらも、考えることを放棄して
その人のアドバイス通りにする。



それってその人は「自分の言う通りになった」
という大満足感を得るはずで、
自分のコピーみたいな人ができて、
自分の指示通りにしたあなたを見ることで
その人の「理想」だと思う人生をあなたを通じて
生きているかもしれません。



でも、あなたは意思をもった大人です。
ゲームのコマで、誰かに動かされて
進んでいるわけではありません。



あなたの意志で動いていいはずです。

誰かの価値観、誰かの意見ではなく
あなた自身が正しいと思うことをやっていいはずです。



誰かの意志に従うことは
誰かの仮想現実を生きていることで
それはあなたの人生ではありません。


自分の価値、自分の理想、自分の夢。

それを追ってこそ、自分の人生です。
自分で決めたことをやれば
失敗しても、「自分で選んだんだから」と
後悔することはありませんし、
誰かを責めることも
愚痴をいうこともありません。



50代の知人の医師がいます。
彼の家系は代々医師で、自分も当たり前のように医者になって
家の病院を継ぎました。


が、安泰な人生に事件がおきました。


子供たちの留学に付き添って渡豪していた奥さんが
「オーストラリアに移住したい!」
と言いだしたのです。

子供たちも「オーストラリアのほうがいい!」


数年間、子供たちと奥さんは
オーストラリア生活、彼は日本で仕事という
遠距離生活をしましたが、
一大決心をして、
親の代から継いだ病院を売り、
なんとオーストラリアへ行ってしまいました。


今度はオーストラリアの医師免許への書き換え登録のために
英語を猛勉強中です。


全く英語ができない状態だったので、
1年間語学学校に通い、若い学生と机を並べて勉強し、
今は英語テストの対策コースに進んでいます。


彼曰く、


「生まれて初めて、親の敷いたレールを外れて自由になれました」


と言っていました。


もちろん、年老いた親御さんは大激怒。



ですが、彼は当然自分の家族をとりました。
育ちざかりの子供たちと何年も離れるのは寂しいし、
自分も海外で挑戦してみたい。



家と病院を売ることは、
日本にはもう戻らないという片道切符です。
大変な決断があったはずです。


私達のように、体一つで1年間渡航するのとは
わけが違います。




そしてこの1年、彼ら一家には収入がありません。
彼が医師としてオーストラリア免許をとるまで
収入がないわけです。


でも、家族4人一緒にいることで
本当に楽しそうです。

ご主人は失われた子供たちとの時間を
取り戻すために、毎週釣りに行ったり
ビーチに行ったり、一生懸命遊んでいます。


奥さんもそれまでは「医者の妻」として
裕福な暮らしをしてきたと思いますが、

「うちいま、収入ないからさ。はははー!」


と、笑って節約生活を楽しんでいます。


50代になっても、親のレールは続きます。
そして50代になっても、それを外れて自由になれた、
と感じることはできます。



彼のような例に比べると
皆さんが歩いているかもしれない
誰かのレールからは、まだまだ簡単に
外れることができますよ。


レールは自分で考えて、
自分で悩んで、自分が敷いて行きましょう。
それが本来の正しい姿です。