避けている、と自覚していることないですか?

先日カウンセリングにいらしたお客様とお話していて
二人して「ですよね」と納得した内容をシェアします。


その方は学生寮の滞在予定で、
お部屋を一人部屋が本当はいいんだけど、どうしようかな。
と悩んでいらっしゃいました。


学生寮は基本は二人部屋で、
一人部屋もありますが、かなり割高になります。
その寮も、二人部屋との差額が10万円以上でした。


一人部屋をご希望する場合の多くは


「他人と暮らしたことがない」
「ましてや外国人と同じ部屋なんて不安」
「気をつかうので一人のほうが気楽」


という理由だと思います。


ですが、「他人と同室」ということも
一つの経験、自分が乗り越える壁だと思ったらいかがでしょう。


学生寮で二人部屋という経験は
普通に生活をしてきた人ならば、まずやったことがないと思います。


得に今の日本はどんどん他人との境界線が高くなってきて
知らない人と対面でコミュニケーションをとることを面倒くさがります。


誰かと同室になって、空間を共有することは
当然最初は緊張します。


何を話したらいいんだろう。沈黙したらまずいかなとか
色々考えると思います。


でも1週間もすれば慣れますよ。
空間に誰かがいることに慣れてきて、
むしろ誰もいないほうが寂しくなってきます。


ただでさえ、留学生活は孤独との戦いです。
慣れない土地で、誰でもいいから言葉を交わしたくなるものです。
誰かとたわいもない話をするだけで心が軽くなります。


そして、外国人のシェアメイトとの日常は
たくさんの学びがあります。
脱いだもののたたみ方、座り方ひとつとっても
なんとなく、脳裏に焼き付きます。



私の経験なのですが、
数年前によく知らないブラジル人の20歳の女の子を
1週間家に泊めてくれないか?とその子のボスに頼まれました。


最初に頭に浮かんだのは

「面倒くさいな」

でした。



私は家でパソコン仕事をすることも多いし、
正直、誰かが同じ空間にいると気を使って集中できないと思いました。


「うちは客用のふとんがないし、
安い宿に泊まったほうが観光地も近いし簡単だと思うよ」
と、最もらしい断り方をしました。


すると、ボスは「なんだよ、冷たいなあ」
と一言。



もちろん彼は私が面倒くさがっているのを
完全に分かっています。
夏だったから、ふとんなんてどうにでもなるし
ソファで寝たっていいわけです。


「せっかく日本に行くんだから、普通の家に泊まったほうが
いろいろな体験ができるだろう?ホテルじゃそれができないよ。
ふとんの金は俺が出すから買えよ」と言いました。


ふとんの金がどうのこうの、という問題ではもちろんありませんが
「逃げている自分」に気がついていました。



一晩考えて、翌日「泊まっていいよ」と返事をしました。
ここで断ると、逃げている自分を認めることになって
悔しかったからです。大げさですが、今の自分の殻を破るために承諾しました。



そして間もなく、体重100キロくらいありそうな
マリという名前の巨大なブラジル人の女の子がやってきました。

1週間一緒に寝泊まりして、
スーパーで買い物へ行って、一緒にご飯を食べて、
という感じで暮らしました。


シャワーや洗濯機の使い方を説明して、合い鍵を渡して。
何食べる~?とか話をして。



1週間べったりという訳ではなく、
基本的にはお互いに勝手に暮らしていました。


私は仕事があるし、彼女も六本木のバーへ遊びにいって
朝まで戻らないこともありました(笑


勝手に、とは言ってもやっぱりほうっておけないから、
ディズニーランドへ連れていったり
鎌倉へ連れていったり、新宿のロボットレストランへ行ったりと
なんだか毎日よく遊びました。鎌倉では初めて人力車にも乗りました。



アクティブガールも協力してくれたんですよ。

メルマガで「知り合いが1週間来日します!外国人の
アテンドをしたい方はご連絡下さい!英語の勉強になりますよ」と
ボランティアを募ったら、何人かの方がすぐにご連絡を下さり、
原宿や浅草などにも連れていって下さいました。


夜はスカイプでブラジルのお母さんとチャットをしていたので
私も乱入して「ハロー」とか言って
地球の裏側のお母さんに手を振ったり。


こんな感じでみんなを巻き込んでのイベントで
結局わたしもめちゃくちゃ楽しんだ1週間でした。

マリがいなかったらやらないこと、行かない場所へ
たくさん行きました。


マリはリビングのソファで毎日ぐーぐー寝ていて、
私が起きてカチャカチャ台所仕事してても起きないし。


でも、私の洗濯物をたたんでベッドの上に置いておいてくれたり
キッチンをピカピカにしてくれたり。この洗濯物のたたみ方も
私と違うので面白かった。


20歳のブラジル人なんて、イケイケかと思いましたが
猛烈にしっかりしていて、寝る前は色々な話をしました。



同室、という経験は最初はとまどいますが
他人と暮らすという経験は、気を遣う練習にも、そして
誰かを理解して受け入れる練習にもなります。


同じ空気を共有していれば、だんだん馴染んできますから
いつまでも緊張していません。


ぐーぐー眠れて、勝手にスマホをいじったり
読書をしたり、勉強に集中できるようになってきます。


相手の世界を共有できるし、
自分の人生の枠が突然2倍になります。


何よりも、面倒だからという理由でそれを避けていたら
きっとその分野はずっと成長しません。

そもそも留学へ行くというそのものが
新しいことへの挑戦なわけです。

だから、何かを選ぶときに

「やったことがないほう」


という優先順位で物事を決めるようにすれば
悩むことがありません。


せっかく海外へ挑戦しに来ているのに
何かをやる際に中途半端に「これは面倒だからやめておこう」
「これはやったことがないからやめておこう」
では矛盾しています。


腹をくくって、全ての選択を「挑戦するほう、成長するほう」に統一する。


私もオーストラリアにいた時は

「日本ではできないことをする」

と決めていました。
選択基準はそれだけでした。


なので、日本の旅行会社の
事務職の仕事を頼まれた時にも断りました。日本の会社の事務職なんて
帰国すればそんなのいくらでもできるわけです。


それなら時給が安くても、ローカルのカフェで皿洗いをしたほうが
断然英語の勉強になります。


そして、実際にその道を選びました。
結果、めちゃめちゃ楽しかったです。


オージーの友人ができて、下手な英語でいつもおしゃべりしていました。
休憩時間は英語の本の朗読までしてもらいました。

16歳のフリーターの男の子に、
30歳の私が音読をしてもらっているわけです、海沿いのベンチで。
でも、こういうのも日系会社の事務職ではきっと経験できなかったと思います。


プライスレスな経験をたくさんします。
成長するほう、やったことがないほう、という軸で選んだほうが
現状の自分の行動範囲と大きく違う経験をします。


コンフォートゾーン(居心地のいいゾーン)を出るわけですが
だからこそ、コンフォートゾーンの枠が広がる、いわゆる許容できるものの幅が広がって
これを人は「器が大きい」というわけです。


許容範囲が広がると、何よりも自分が一番ラクになりますよ。
だって、許容できるものの幅が広くなるわけですから
それだけストレスや緊張することが減るわけです。


後日談ですが、今年の正月にオーストラリアから日本に遊びに来ていた友人から
「ホテルに戻るの面倒なんで、今晩とめてくれない?」
と、いきなり連絡がありました。

翌日会う約束をしていましたが
まさか泊めてという展開になるとは思わず「今晩??」と驚きました。


でも、マリの時に免疫がついてるので「いいよ」とすぐに返事しました。
ソファにクラッシュ(ごろ寝)するのは、外国人は割と普通で
私もこういう人たちに慣れてきました。

こんなことも、「面倒だな」という壁をしっかりと
私が乗り越えたからこそだと思います。


日本人だと、人を家に泊めるのってなんだか敷居が高いですよね。
ふとんを干してとかなんとか。

でも、外国人はま~~~~たく気にしません。


逃げているな、と自覚していることには、
しっかりと直面して、乗り越えましょう。